第二回 桂剥き大会 開催報告
― 技と心でつなぐ、和食文化の継承 ―
2025年11月23日(日)、東京都西麻布の一般社団法人日本割烹道協会本部道場において、
「第二回 桂剥き大会」が盛大に開催されました。
本大会は、和食の基礎技術である桂剥きを通じて、料理人同士が技を磨き、互いに高め合うことを目的として行われました。
主催は、一般社団法人日本割烹道協会(理事長:黒木 純 氏)。
実行委員長は、桂剥きギネス世界記録保持者であり包丁料理人として知られる 河本 祐介 氏(おいり)が務め、大会当日も会場に立ち、参加者一人ひとりに温かい激励の言葉をかけました。その真摯な想いが、会場全体に高い緊張感と活気をもたらしました。
■ 競技概要
会場となった日本割烹道協会の道場は、実際の厨房に近い本格的な設備環境を備えており、
参加者からは「まるで現場さながらの緊張感で挑めた」との声が上がりました。
設備面の充実が、選手の集中力と競技の真剣度をさらに高め、より実践的で意義深い大会となりました。
今回使用した大根は非常に質が良く、「切りやすかった」と多くの選手が評価。
また、「手元の明るさを調整」など参加者の声に対しても即座に照明を整えるなど、運営側の迅速な対応によって、選手が最大限の力を発揮できる環境が整えられました。
競技後の控室では、昨年の出場選手をはじめ、初参加の料理人同士が互いの練習方法や包丁の扱い方を語り合い、和やかな雰囲気の中にも、学びと刺激に満ちた交流の場となりました。
■ 結果発表
本大会では、以下の方々が優秀な成績を収められました。
・一般部門 優勝:足達 健司 様(324cm/減点1/合計319点)
・プロ部門 優勝:青野 裕也 様(709cm/減点8/合計669点)
いずれの部門でも、技の正確さ、集中力、そして料理人としての誠実な姿勢が際立ち、その包丁捌きと姿勢には、和食の「技」と「心」が息づいており、観る者に深い感動を与えました。
■ 懇親会の様子
表彰式後に行われた懇親会では、協会特製の料理が提供され、参加者からは「料理がとてもおいしかった」との声が多く寄せられました。
他の選手の練習法や包丁の種類、日々の仕事への向き合い方などについて語り合う光景が見られ、和食文化への情熱と探求心を共有する、充実した時間となりました。
■ 今後の展望
日本割烹道協会では、今後も桂剥きに限らず、和食料理人が互いに切磋琢磨し、技術を高め合う場を提供してまいります。
和食の真髄は、技の精度と心の在り方の調和にあります。当協会は、その精神を次世代へと継承するため、技術向上を目的とした大会・講習会・勉強会などを企画・開催し、日本料理の技と心を次代へとつなげてまいります。
ご参加・ご協力いただいたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
次回大会においても、より多くの料理人の皆様が技を競い合い、共に成長できる場となることを願っております。
日本割烹道協会事務局